詩 「祝婚歌」 吉野弘

私が結婚する前に、「祝婚歌」という詩を見つけ、大変感銘を受けました。


2000年の私たちの結婚式で、参列者の方々への小さなプレゼントとしてもコピーしてお渡ししました。


いわば「他人」だった人と出会い、家族になるという初めての経験を前に、「結婚って、こういうものなのかな。」と教えられ、出会って良かった詩です。


そして時々、今でも思い出す詩です。


結婚して17年が経って、「本当にこの詩の通りだ。」と思うこと しばしばです。

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「祝婚歌」 吉野弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい

立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい


・・・



「非難できる資格が自分にあるのか?」と夫婦であれ、他の人であれ、 何かあったときに、ふと思い出すとき、 様々な場面で守られた詩です。


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