心に残るクリスマスのお話「名犬バリー」

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クリスマスになると必ず思い出すお話があります。

子どもの頃に母が読んでくれた「おかあさんのたからもの」という本の中に書いてあった「名犬バリー」のお話です。


これはスイスのお話です。

アルプスの山を越えようとする人たちがいました。

セントバーナードという牧師さんが、遭難した人を助けるために犬を訓練していました。

「セント・バーナード」という犬の名前の由来は、スイスとイタリアを結ぶグラン・サン・ベルナール峠にあった修道院サン・ベルナール(英語名 セント・バーナード)からきているという説もあります。

土砂降りの日も、はげしい吹雪の日も、犬たちはアルプスの山で遭難した旅人を助けました。

あたり一面の雪の中から、バリーは倒れている人を見つけては、自分の体温で遭難した人を温め、雪の中で倒れている人を運びました。

バリーはこのように40人の命を救ってきたのです。

ある日、二人の旅人がアルプスの雪山を越えようとしていました。

二人とも凍えきって、遭難しかかっていました。

一人の男が、もう一人の言うことを聞かないでウイスキーを飲み始めました。

「おい、こんなところでウイスキーなんか飲んで、眠くなったらどうするんだい? この山の中で死んでしまうぞ。」

「大丈夫さ。俺はウイスキーを飲んで、体を温めているのさ。元気が出たら、また歩き出せばいいのさ。」

ウイスキーを飲んでしまった男は、友人が言ったとおり眠くなり、吹雪の中、眠り込んでしまいました。

「これは大変なことになったぞ。誰か助けを呼ばなくちゃ!」

友人は、どこかに山小屋はないかと、よろよろ歩いて行きました。

なんとか避難所にたどり着いた友人は助けを求めました。

「助けて下さい!僕の友達が雪道で動けなくなってしまったのです。」

すぐにバリーが呼ばれました。

バリーは吹雪の中、倒れている人を一生懸命探して歩き回りました。

ようやく男が倒れているのを見つけ、バリーは助けようと近づいていきました。

ところがその男は厳しい寒さと、ウイスキーを飲んでいたために頭がもうろうとしていたのです。

大型犬であるバリーのことを見た男は、何か恐ろしい獣か、オオカミだと思ってしまい、持っていたナイフをバリーの首に必死になって刺したのです。

バリーの首からは血が流れ、真っ白い雪の上が真っ赤に染まりました。

バリーは、「僕はオオカミじゃない、助けに来たんだよ。救助犬なんだよ!」と言うように「ワンワン!」とほえ続け、伝えようとしましたがダメでした。

仕方なく、バリーは首から血を流したまま、避難所に帰りました。

大きな傷を負いながら必死にほえて、人が倒れていることを知らせました。

倒れていた人は無事、救助され、バリーは力尽きてばったり倒れてしまいました。

記念碑がパリ近郊の世界最初の動物霊園ともいわれるシムティエール・デ・シヤンに建てられています。

記念碑にはこのように書かれています。

「バリーは40人の命を救った。そして41人目の人に殺されてしまった。」



「名犬バリー」のお話は現在は「ベッドタイムストーリーズ」(福音社)に掲載されており、
私が子供のために購入した3冊セットなら「ベッドタイムストーリーズ 3」に掲載されています。

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「名犬バリー」収録。




キリスト教教育に基づいた子どものための良いお話が多く、家にあった方などは懐かしいと感じる本かもしれません。


・・・


言うことを聞かないで遭難してしまった人を助けるために派遣されたバリー。

助けるために来たのに、倒れていた人の勘違いによって残念なことになってしまいました。


罪びとを救うために世に来られた「イエス・キリスト」を思い起こさせてくれます。

そして、ヨハネの福音書の言葉を思い出します。


すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。
この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。
この方はご自分のくにに来られたのに、ご自分の民は受け入れなかった。
しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。

ヨハネの福音書1章9~12節



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