クリスチャンのための「エンディングノート」

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「教会のアドベントクランツ(ろうそく)の火は吹き消していいんっすか?」

教会のアドベントクランツの火が付いたままだったので、「火を消してくれるー?」と言ったら、「教会のろうそくの火は吹き消していいんっすか?」と聞かれました。

仏教ではお線香の火を吹き消すことはせず、手で風を送って吹き消すのでしたよね。

私も、質問をした彼女もクリスチャンホーム育ちなので、仏教のしきたりはほとんど知らないまま育ち、話題になりました。

「教会では吹き消しても別に大丈夫だよ。アルミホイルをかぶせれば、煙が出なくていいんだけどね。ろうそくを消す専用の器具(ベルを逆さにしたようなもの)もあるよ。」と話しました。



家族がクリスチャンではないから、自分の葬儀が心配


彼女は最近、2つの葬儀に参列する機会があり、自分の葬儀について考えさせられている感じでした。

一つは、ご主人の同僚の突然の事故死。

もう一つは、娘さんと同じクラスの小学生の病死。

どちらも衝撃的で、考えさせられる葬儀だったようです。

「自分の家族はクリスチャンではないから、自分の葬儀がどうなるか心配。」とのことでした。

受洗はしていないけど、信仰は持っている。仏式の葬儀になるのは嫌だな、と思ったようです。


通常は、個人の信仰や意志を尊重してくれるとは思うのですが、葬儀はバタバタと急いで決めなければならないことも多く、勝手に家族の意思で、クリスチャンが亡くなった時でも「仏式の葬儀になってしまう」という場合もあります。

それで、それが嫌な場合は「遺言書」という法的に効力を持つ書面を用意しておけば、キリスト教式での葬儀にできることや、自分がなくなった時、十分に家族と話し合いができていなくても「エンディングノート」などに自分の意思をはっきりと明記しておくことで、自分の希望通りの葬儀になる可能性が高まることをお話しました。


牧師が最も困ることの一つ

結婚式は前もって準備ができるのですが、突然の葬儀の場合、結構、困ることが多く出てきます。

親しい人なら思い出もたくさんあるのですが、そうでもない場合や経歴などが不明な場合、教会に導かれたきっかけなどの証や文章が残っていない場合などは、葬儀の説教や「故人略歴」作成の際に困る場合があります。

「突然の葬儀で、ほとんど葬儀のための備えができていない場合」、牧師にとっては最も困ることの一つだと言えます。

それでも葬儀自体は何とか進めていくのですが、「良い葬儀にしたい」と思われたら、最低限の準備は必要かと思います。

多くの方が「エンディングノート」の存在を知ってはいますが、知っている人の中で実際に記入している人はわずか6%という結果があるそうです。

忙しい日々の中で、自分はまだ大丈夫という思いや、なかなかゆっくりと時間を取って自分の葬儀について考えることをしない、またはできないのだと思います。


私たちの教会では、年に一度、配布される教会の総会資料の中に「葬儀について」の項目を入れてきました。

「葬儀の備えのために」という用紙をつけていたのですが、実際に提出した教会員はほとんどいません。

葬儀の備えのために記入する項目は、簡単ですが以下のような項目があります。

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エンディングノートは書店でも手に入り、自分の誕生日や年始などは良いきっかけだと思うので、ご紹介します。



著者がクリスチャンの「エンディングノート」


「書き込み年表式自分史アルバム」日野原重明

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1年で1ページの形式になっています。
巻末には、未来の計画を書き記す「未来の計画ノート」や、「エンディングノート」がついています。

老哲学者のマルチン・ブーバーの言葉
「新しい自分を切り開いていく喜びを忘れないかぎり、人は若くあることができる」


先ずは「自分が歩んできた道を振り返る」、自分史をつけてみるのは良いと思います。

日野原重明先生のこの本は絶版になっているようで、現在は中古でしか買えないようです。

単にエンディングノートというだけでなく、「残された人生をどのように歩んでいきたいか」を書き込む「未来の計画ノート」は、日野原先生ならではの「老年期をいかに希望を持って生き生きと過ごすか」ということに着目させてくれるのでおすすめです。



「愛する人に遺す私のノート」木村 恵子著; キリスト新聞社

著者がクリスチャンなので、クリスチャンの葬儀ならではの項目や、クリスチャンとしての葬儀への心構えなど、一般のエンディングノートには書かれていない内容は貴重な1冊だと思います。

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「その時のために 〜私のエンディングノート〜」サンパウロ

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出版が「サンパウロ」なのでカトリック関連の出版社ですが、一般のエンディングノートよりはクリスチャンにとって参考になる内容が含まれると思います。

クリスチャン専門のエンディングノートというわけではなく、他宗教を含めて使える内容になっているそうです。

文字が大きく、実用に特化していて見やすくわかりやすいそうです。

CLC(キリスト教書店)でも取り扱っています。CLCオンラインストアで取り扱っているのはこの1冊だけでした。


葬儀のために、他に用意するもの

・遺影写真・・・スナップ写真や家族写真などからでも写真屋さんが遺影用に作ってくださいますが、自分の気に入っている、できるだけ新しい写真を用意しておくとよいと思います。

・お葬式で流したい讃美歌や葬儀場でかけたい音楽のCDなど・・・キリスト教式の葬儀の特徴のひとつは、讃美歌などの賛美、音楽があることで、葬儀の雰囲気が全く違います。

あまり騒がしくないような、静かで慰めに満ちた歌の入っていないBGM用のCDがあれば用意しておいてもよいでしょう。

持っていない方は牧師が持っていたり、教会にある場合もありますので、聞いてみて下さい。


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