「許す」と「赦す」漢字の使い分けについて


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聖書の中では「(罪を)赦す」という漢字が使われているため、人をゆるす場合も「赦す」が正しいのではないかと思う場面があります。

もともとの中国の漢字の意味から言えば、「赦す」という漢字は、通常、法律や犯罪、宗教的な事項に限り使われているそうで、私は個人的に「人対人」の場合は「許す」という漢字を使うことが多いです。

「罪を赦す権威は人にはない」との意識があるからです。

日本では「常用漢字」とされているのは「許す」のほうで、「許す」の中には「赦す」という意味も含まれている、との説もあります。

それで、通常、日常生活の日本語の中では「許す」という漢字で事足りるようです。

聖書の引用などは、そのまま「赦す」という漢字を使うようにします。

確かに「許す」は「許可する」という意味の場合に使われる事が多く、その場合は「赦す」という漢字は使わないですし、自然に使い分けることもありますが、大概の場合は「許す」という漢字が「赦す」も網羅していると覚えておいた方が良さそうです。


許す・赦す・聴す(大辞林 第三版の解説より⑨まで抜粋)

① 罪や過失を、とがめだてしないことにする。また、服役中の人を放免する。 《許・赦》 「今度だけは-・してやる」 「子供をだますなんて絶対に-・せない」

② 願い・申し出などをききいれて、願いどおりにさせる。認める。許可する。 《許・聴》 「大学へ行きたかったのだが、父が-・さなかった」 「医者から一時帰宅を-・された」

③ ある行為を、さしつかえないと認める。 《許》 「屋敷への出入りを-・される」

④ 義務や負担を免除する。 《許・赦》 「税を-・す」

⑤ 相手のはたらきかけに対し、思いどおりにさせる。 《許》 「敵の侵入を-・す」 「肌を-・す」

⑥ 他に対する警戒心をゆるめる。 《許》 「気を-・す」 「心を-・す」

⑦ その人をとりまく状況が、ある事を可能にする。 《許》 「時間が-・すならもう少し述べたいことがある」 「予算が-・せばもっと広い家を買いたかった」 「延期は状況が-・さない」

⑧ すぐれた存在であると認める。 《許》 「第一人者として自他ともに-・す」

⑨ ある水準に達したと認める。 《許・赦》 「免許皆伝を-・す」


大辞林では「許す」と「赦す」どちらも使われると示している個所も多くみられ(①④⑨)、「明確な使い分けはない」と解説している人や文章も多く見られます。



クリスチャンは聖書の中に「赦す」という漢字を多く目にしているため、「人を許す」という漢字が間違っているように感じやすいのではないかと思いますが(私もそういう感覚はありました。)、日本では多くの場合は「許す」と「赦す」は同じように使われ、「どちらも使って構わない」とされていることを覚えておいた方が良さそうです。

どちらかというと、「許す」と書くべきところを「赦す」と書いた場合に間違いになってしまうケースの方が多いようです。(③⑤⑥⑦⑧)



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